「つぶやき」
先端技術や先端医療と言って先端、先端と先の方にばかり注意が向けられているが、われわれの手元、足元を見つめてみると、吾々の存在こそ一番の先端に在る。つまりそれは、吾とは一体何か？と考えた時、吾とはこの体か、この心か。この体は自分の体であっても、体が自分ではない。また、心も自分の心ではあるが、心そのものが自分か、と言うとそうではない。つまるところ、吾とは生命そのものである。いのちがあって、そのいのちが生きている。そしたら、そのいのちはどこから来たか？というと、大きな大きな共通のスペースがあって、そこから生み出されてきた。その共通のいのちの先端に吾がいのちがこの肉体を被って顕れてきているのである。あるいのちは動物の被りものを、また、あるいのちは草や木となって大自然の大いなるいのちを生きるべく、この世に生まれて来たのである。そのような考えをめぐらすと、社会に起こるいろいろな事柄など屁とも思わなくなってくる。大自然が産んだ吾がいのちの顕れは尊いものであり、大切に活かせつづけたいものである。限り無くいとなみ続けている大生命に感謝！
三国ヶ丘心理相談所 都甲泰弘
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